6-14 青木咲絵子さんインタビュー

ソフケン賞 青木咲絵子さん「あひるとごはん」
第21回 世界絵画大賞展2025

ソフケン賞 青木咲絵子さん「あひるとごはん」

このたび、第21回 世界絵画大賞展2025にて、ソフケン賞にふさわしい作品として青木咲絵子さんの「あひるとごはん」を選ばせていただきました。おめでとうございます!

上野にある都美術館での展示期間はすでに終了していますが、作品の魅力や制作背景について、青木咲絵子さんにお話をうかがいました。

――今回の受賞作について。

青木:この作品「あひるとごはん」は、2025年4月中旬から描き始め、搬入日直前まで、約1か月かけて制作しました。使用した画材はアクリル絵具で、作品サイズはS30号です。

青木:おもちゃのラバーダックが好きで「もし身の回りに実際にいたら、公園で餌をついばんでいるのかも」と想像した空想から始まりました。会社勤めで疲弊したサラリーマンと、無邪気に餌を求めるあひるの対照的な存在を同じ画面に置き、少し非日常な様子を描けたらいいなと思いながら制作しました。

――なるほど。実は青木さんの作品をセレクトしたソフケン担当者も、仕事に疲れたサラリーマンについ共感して選びたくなった! と聞いています。作品の意図がしっかり伝わっていたようです。笑

――制作にあたって、苦労した点などはございますか?

青木:作品にピッタリな額縁が見つからず、自作することにしました。絵の世界観に調和しつつ額として機能する、納得のいく額縁が作成できました。

――額縁まで自作するところがユニーク!そこも選ばれたポイントです。次回作はぜひソフケンフレームも使ってみていただきたいですね!

――かんたんなご経歴を教えてください。

青木:2000年、神奈川県横浜市生まれです。2022年に多摩美術大学 工芸学科 金属専攻を卒業して、今は会社員として勤務しながら制作を継続しています。

――美大とはいえ、工芸学科卒なんですね。以前に受賞された作品はありますか?

青木:絵画では今回が初の受賞となります。

――青木さんは、SNS(Instagram : @saekoaoki_2000 )で作品を発表されてますが、ここでいくつかご紹介いただけますか?

「みんなでピース!」(2021|銅・500×500 mm)── 触れてピースで作る星を完成させる参加型立体作品です。

「みんなでピース!」 (2021|銅・500×500 mm)── 触れてピースで作る星を完成させる参加型立体作品です。

「あくしゅ!」(2021|銅・300×300×400 mm)── 「触れる金属作品」をテーマに作りました。

「あくしゅ!」(2021|銅・300×300×400 mm)── 「触れる金属作品」をテーマに作りました。

「わーーい!!キラキラだー!!」(2025 |油彩F100号)── 道頓堀に飛び込むカマキリを描きました。(1)

「わーーい!!キラキラだー!!」(2025 |油彩F100号)── 道頓堀に飛び込むカマキリを描きました。(1)

「わーーい!!キラキラだー!!」(2025 |油彩F100号)── 道頓堀に飛び込むカマキリを描きました。(2)

「わーーい!!キラキラだー!!」(2025 |油彩F100号)── 道頓堀に飛び込むカマキリを描きました。(2)

「あひるビックバン!」(2025|油彩 F15号)── 色々な角度からのあひるを描きました。

「あひるビックバン!」(2025|油彩 F15号)── 色々な角度からのあひるを描きました。

「伝説のカマキリ」(2025|アクリル+パネル・160×435 mm)── キャンバスを自作の枠に当てはめ、絵画を4コマ形式にしました。

「伝説のカマキリ」(2025|アクリル+パネル・160×435 mm)── キャンバスを自作の枠に当てはめ、絵画を4コマ形式にしました。

「こたつの中には」(2025|油彩 F50号)── 布団の内側にも絵が描いてある二層構造にした触れる絵画にしました。(1)

「こたつの中には」(2025|油彩 F50号)── 布団の内側にも絵が描いてある二層構造にした触れる絵画にしました。(1)

「こたつの中には」(2025|油彩 F50号)── 布団の内側にも絵が描いてある二層構造にした触れる絵画にしました。(2)

「こたつの中には」(2025|油彩 F50号)── 布団の内側にも絵が描いてある二層構造にした触れる絵画にしました。(2)

――発想がユニークで楽しい作品が多いですね。ぜひソフケンに入社してほしいくらいです。(笑)

――今回の世界絵画大賞展について、あらためて、いかがでしたか?

青木:初めて公募展で入賞でき、大きな励みになりました。ありがとうございました。

――今後の活動について、お聞かせください。

青木:今後も継続して制作を続けたいです。まだ数は多くありませんが、自身の世界観をより深めるため多様な素材、技法に挑戦していきたいと考えています。自分の頭の中で伸び伸びとうごく生き物のキャラクター達(今回の作品だとアヒル)をより魅力的に描いていきたいです。元々製作していた立体作品の経験を活かし、平面と立体の枠を超えた表現を模索していきたいです。

――ありがとうございました。今回、ソフケン賞として立体額もプレゼントさせていただいています。今後の作品にご利用いただければ幸いです。作品が完成したら、ぜひまた紹介させてください。


世界絵画大賞展 公式ページはこちらです。

https://www.sekaido.co.jp/taishoten/